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今月の特集

足立区立郷土博物館 写真01

足立区立郷土博物館 写真02

足立区立郷土博物館 写真03

足立区立郷土博物館

江戸東京の東側郊外、すなわち「東郊」の歴史と発展の足跡を展示する博物館。江戸東京と結ばれた農村から都市へと変貌を遂げた、足立区の歴史や生活、文化などを多角的に紹介しています。平成21年12月からは「子どもサポーターズ」というスタッフを配置し、地域の子どもたちの学びや遊びを支援中。毎週欠かさずイベントを開催し活気にあふれる一方、癒しムード満点の日本庭園が憩いと潤いを与えてくれるなど、さまざまな横顔で住人から愛される地域のランドマークです。

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茨城県立歴史館
茨城県立歴史館

文書館と博物館の二つの機能を併せ持つ文化施設として、昭和49年に開館した施設です。 住宅街の中にあって約72,000㎡に及ぶゆったりした敷地には、本館のほかに、移築された江戸時代の農家建築や明治時代の洋風校舎などがあります。また樹木や草花にも恵まれ、季節によってさまざまな美しい装いを見せてくれます。地域の歴史に関する豊富な資料が揃っていて、インタビュー当日も熱心に閲覧する人の姿が見られました。30年以上にわたって潤いと知性を供給し続ける、地域文化の中心地です。

財団法人雲柱社 賀川豊彦記念・松沢資料館
財団法人雲柱社 賀川豊彦記念・松沢資料館

神戸のスラムで貧しい人々の救済活動を行い、その後協同組合運動や関東大震災の救済活動に身を投じた賀川豊彦の偉業を顕彰する施設。
近代日本史における貴重な資料となる賀川豊彦の事業活動や著作に関する膨大な資料文献や原稿を保存、一般公開を行っています。東京・世田谷の閑静な住宅街に立地、併設の幼稚園から子どもの元気な笑い声が聞こえる環境は、激動の時代を駆け抜けた賀川豊彦の穏やかな眼に見守られているような、温かみあふれる施設です。

日立市郷土博物館
日立市郷土博物館

宮田の風流物が国指定文化財となったことをきっかけに日立市の伝統文化への関心が高まり、 「市民による街づくりを行うなら、彼らに街の歴史や文化を知ってもらうべき」という 当時の市長の考え方にも後押しされる形で、1975年に開館した博物館です。
常設展示の内容も歴史、民俗、美術と多岐にわたりますが、日立製作所のお膝元だけあって、 最初の製品である電動機などの産業の展示が特徴的。 動物園や遊園地を有するかみね公園を背後に抱き、郷土の教養と憩いの場として、 30年に渡って市民に親しまれている博物館です。

前橋文学館
前橋文学館

萩原朔太郎をはじめ、平井晩村、高橋元吉、萩原恭次郎、伊藤信吉ほか多くの詩人を輩出した前橋は 「近代詩のふるさと」と言われています。前橋文学館は、これら詩人たちに関する豊富な資料を展示、 萩原朔太郎賞の受賞者展も開催されます。
館の前には、豊かな水を湛える広瀬川が流れ、河畔緑道には多くの詩碑があります。 文学館とともに訪れれば、まさに格好の文学散策コース。 「水と緑と詩のまち・前橋」のシンボルとして、今後の発展が楽しみな文化施設です。

福井県立美術館
福井県立美術館

近・現代の洋画や日本画、岩佐又兵衛や曾我派といった福井ゆかりの作品のほか、 西洋版画などを数多く所蔵。特に大観、春草、観山など岡倉天心ゆかりの作家や、 再興院展関係作家の日本画が充実しています。 金銅仏、刀装具、喫煙具、貨幣といった「岡島コレクション」なども観られる館内は重厚な印象ですが、 福井市の住宅街の中とあって、どこか親しみやすい雰囲気も。
作品情報のインターネット公開が実現したことで、 地域での存在感もこれからさらに増していくであろう、注目の美術館です。

中山道広重美術館
中山道広重美術館

旧中山道の代表的な宿場町として栄えた「大井宿」で知られる岐阜県恵那市。その歴史的財産を活用し、 芸術・文化振興への貢献を目指して建設されたのが、中山道広重美術館です。
市内在住の収集家・田中春雄氏から寄贈された歌川広重の浮世絵版画などを所蔵しており、 平日の昼間もファンが集まる人気ぶり。 30人ほどのボランティア解説員が活躍しており、 版画の体験コーナーでは「木曽海道六拾九次之内大井」の5色摺りが体験できるなど、 浮世絵ファンなら足を運んでおきたい美術館です。

財団法人 上原近代美術館
財団法人 上原近代美術館

伊豆下田の郊外、鳥のさえずりが耳に優しく届く豊かな自然に囲まれた美術館。
セザンヌ、ルノワール、マティス、ピカソなどの西洋近代絵画をはじめ、 梅原龍三郎、安井曽太郎、川合玉堂、 伊東深水などの日本近代絵画、またマンズー、マリーニなど の彫刻などと多彩なコレクションで、 近代美術の息吹を満喫することができます。 鑑賞を終えた後は、 天城山を望むラウンジで一休み。座り心地の良いソファ、 無料でいただけるコーヒーなど、温かいおもてなしの心が伝わります。

松本市立博物館
松本市立博物館

明治39年、当時の松本尋常高等小学校で前身の「明治三十七、八年戦役紀念館」が開館して100年を経過した、歴史ある博物館。 平成17年3月までは38年間にわたって「日本民俗資料館」「松本市立博物館」というふたつの名前を持つ施設として知られてきました。 現在では、市に点在する文化財や自然・産業・人々の営みを含めて市全体を屋根のない博物館と捉えるビッグプロジェクト 「松本まるごと博物館」の本館としてもお馴染み。博物館が地域文化振興の中核施設の役割を果たす事例となるだけに、 各方面から注目が集まっています。

兵庫県立歴史博物館
兵庫県立歴史博物館

姫路城の北東に位置する立地を活かして、大きな窓ガラスにお城が映るように建てられた博物館。
「白鷺城」とも呼ばれる姫路城とフィットする白い石垣が目を引きます。 県内各地の小学校では遠足コースとしてもお馴染みの存在で、館長自らが講師を務めるサマースクールをはじめ、 イベントも盛りだくさん。 充実した図書を備える情報資料室や、実際に触って学ぶことができる歴史工房など、 兵庫の歴史を五感で学べる工夫が随所に凝らされており、 大人だけでなく楽しげな子どもたちの姿がよく似合う地域に根差した博物館です。

  • 2010月6月2日更新
 

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